ディズニーの都市伝説

　この事について、事実誤認であると指摘したところで、ディズニーが嫌いという事自身について翻ることは無いと思うし、その必要も当然無いのですが、一応↓。

ノートブック: くたばれ、ディズニー！（トラックバックは受け付けてらっしゃらないようです）

とある小学校で、プールに生徒たちが自分たちの手でミッキーマウスの絵を描こうと、許可を求めたところ、ディズニーはこれを拒否した。

　これについてはニュアンスの違う二つの報道された事実があります。ソースを明示できないのは、なんなんですが、自分が触れたのは報道機関からのものでしたので、調査すれば確認をとることは可能のはずです。

（１）確かに、数年前小学校のプールに描かれたディズニーキャラクタ（ミッキーマウスと思われる）を消すように求めた訴訟を起こし、ディズニー側勝訴となり、消させた事は事実。ただし、ディズニー関係者のコメントとして「事前に許可を求めてくれれば、（無償あるいは格安で）認めるケースであったのに残念だ。」とありました。「残念」とは、無断で著作権を侵害された件について、追認する訳には行かない、ルール違反に対しては厳しく当たらざるを得ないという事です。認めてしまえば、それは「非教育的」でしょう。

（２）昨年、写真付で報道されていましたが、確か埼玉県の高校で、校舎の改築か何かで鉄製のフェンスが張り巡らされ、殺風景になったので、楽しい絵を書こうと生徒たちが考え、ディズニーにキャラクタの使用許可を求めたら、快諾してくれた、というもの。先ほどの件の関係者コメントを裏付けるものとなっています。「へぇ、本当にそうなんた。」と関心しました。

　（１）のケースで批判を浴びたから（２）のケースでは態度を変えたのでは？という見方もあるかとは思いますが、むしろ著作権の保護に殊更厳しいディズニーの事ですから、多少の批判で判断が揺れるという事のほうが考えにくいと思いませんか？　むしろ、あらかじめ想定されていたと考えるほうが妥当です。日本法人の独自の判断で行うことも考えられません。米本社によって決められたルールに沿って、ある意味冷徹に二つのケースは分けられたのでしょう。そこには日本的なナアナアは、確かに存在しません。それを嫌うも好むも、それは各人の勝手だと思います。